コロナ後遺症について<倦怠感>
風邪のウイルス感染・発症すると発熱、頭痛、倦怠感といった症状が出現して、クリニックに受診する方は多いと多います。
その時の倦怠感というのは、多くの方が経験していると思います。
「なんとなくだるい・・・」「結構だるいです・・・」
という感じ。
その他のウイルス感染症では、唇のいつも決まった場所にできる水泡(口唇ヘルペス)や体幹や顔の部分に帯状にできる水泡
(帯状疱疹)では、発症時にものすごくだるさを感じるものですが、「仕事をしたりすると忘れてしまう程度のだるさ・・・」
といった印象をもっています。
新型コロナウイルスの倦怠感は、急性期(感染間もない時期)には、通常のかぜやインフルエンザの時に感じるだるさと同じくらいのレベルの訴えの方々が多い印象です。どちらかというと、インフルエンザの方の方が、大人がぐったりという印象を持っています。
では、後遺症としての倦怠感は、どうでしょう?
急性期に、ほとんど症状がなかった人、まあまあ症状出ていた人、重症化した人関係なく、しばらくして倦怠感を感じ、そして個人差はあるようですが、一部の方が物凄い倦怠感を経験しているようです。
人によっては、仕事に行けないくらい、さらには日常動作もままならないくらいの全身倦怠感を訴える方々がいるということを
後遺症外来開設して間もなく理解するようになりました。
倦怠感の強弱が、何により決まるのかなどは、まだまだわかっていませんが、外来を継続していて感じたことを書いてみます。(あくまで印象です。統計とってません。)
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*動きすぎると、反動でその後動けなくなるくらいだるくなること
*翌朝起きる時に鉛を背負っているようい体が重く感じること
*感染1、2ヶ月後くらいで強い倦怠感の症状がでている人が多いこと
*症状は、時間はかかるが、徐々に改善がみられ、1、2ヶ月すると、仕事に復帰できる方が多いこと
*別の疾患が隠れていて、倦怠感がさらに強くなっている人がいること①。
*診断はされていないが、肺炎があり、まだ完治していない方が多いこと②。
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倦怠感の原因がなんなのかはまだ不明ですが、コロナ感染によりなんらかのダメージがあり、その修復に時間がかかっているのではないかと思われます。
コロナ感染後に倦怠感で辛い思いをされている方は、上記①②は、否定していただいた方が良いかと思います。
(他の疾患がないかということと、肺炎が隠れていないかということ)