帯状疱疹(ヘルペス)・帯状疱疹後神経痛の治療
帯状疱疹とは、ウイルス性の皮膚炎で、赤い発疹と水ぶくれができ、痛みをともなうのが特徴です。
ウイルス性であるので、皮膚と皮膚の接触感染に注意が必要です。
治療
抗ウイルス薬による治療をおこないます。しかし、ウイルスの増殖を抑制するものであり、症状を緩和する効果のための投薬となります。早ければ1週間ほどで治癒しますが、安静にし体力を回復することが重要です。
一度は鎮静化し水疱瘡は治るのですが、感染したウイルスは神経節の中に潜伏していて、免疫が低下した際に発症します。
約50歳ごろから発症しやすくなり、80歳までに3人に1人が発症すると統計がでています。帯状疱疹に罹患後に痛みが残ることがあります。
現在予防ができます。帯状疱疹ワクチンがありますので、接種可能です。ご相談ください。
*2種類のワクチンがあり、乾燥弱毒水痘生ワクチンと不活化ワクチン(シングリックス)があります。
乾燥弱毒水痘生ワクチン | シングリックス | |
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ワクチンの種類 | 生ワクチン | 不活化ワクチン |
接種方法・回数 | 皮下注射・1回 | 筋肉注射・2回 (2回目は2か月後かつ6か月以内) |
対象年齢 | 制限なし | 50歳以上 |
発症予防効果 | 60歳以上で51.3% | 50歳以上 97.2% 70歳以上 91% |
帯状疱疹後神経痛抑制効果 | 66.5% | 88% |
持続期間 | 5年程度 | 9年以上持続 |
副反応 | 軽度の接種部位の痛み、腫れ、発赤 ※3日~7日で消失 |
接種部位の痛み、腫れ、発赤、倦怠感、頭痛 ※3日~7日で消失 |
費用 | 7,700円(税込) | 22,000円/1回 (税込) 2回接種合計44,000円(税込) |
長所 | ・1回で済む ・費用が安い |
・予防効果が高い ・妊婦や免疫が低下している方も接種できる ・持続期間が長い |
短所 | ・妊婦や免疫が低下している方は接種できない ・持続期間が短い |
・費用が高い ・副反応が比較的強い (接種部位の痛み 78%) ・2回接種が必要 |