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第5波のコロナ後遺症

[2021.08.25]

久しぶりに少し書きます。

新型コロナウイルス後遺症外来が、依然と違う状況になっています。

個人的には、これはデルタ株による特徴なのではないかと思っています。

受診される方が、ほとんど療養を終えてすぐの方になっています。療養期間とは、感染性がなくなる期間であって、体が元に戻るまでの期間ではありません。

これは以前の株でも同じだと思いますが、その後の改善に以前より時間がかかってしまうようです。

多くの方が、倦怠感、偏頭痛持ちの方のような頭痛、動機や息切れなどを訴えて来院します。

 

今回、あまりにも同様の症状の方々の受診が多くなっているので、ここに外来時にお伝えしている内容を記載いたします。

(あくまで、多くの患者さんを診察した経験上の記載であり、論文等のエビエンスに基づいているわけではありません。といってもそのような記載の論文は見つかりませんが・・・)

多くの方が、インフルエンザのように療養後に仕事復帰できる疾患と捉えているようですが、全然異なります。

新型コロナでは、10日間の療養は、あくまで感染性がなくなる期間であって、ウイルスによるダメージを受けていた期間と思ってください。そして、そのダメージが、改善するまでの期間が、1ヶ月前後かかるというふうに捉えて欲しいとお伝えしています。(もちろん、肺へのダメージは、ICUに入る方、酸素吸入必要な方、自宅療養ですんでいる方とかなり幅があり、改善の度合いは、かなり違います。)

上記説明を裏付けるように、2週間後、4週間後の受診の際には、ほとんどの方が改善している現状があります。

ですので、必ずしも10日の療養後すぐに仕事復帰できるとは限らないということは、知っておいてほしい情報だと最近つくづく思っています。

 

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